大好きなあなたへ
日付が変わり、いよいよ2019年2月11日という、推しが、瀬斗光黄くんが、グループを卒業する日が明日へと迫ってきました。
だから最後に、「私の目にはこんなアイドルとして映ってたよ」という話を、ここに残しておきたくなって今この文章を書き始めた次第です。
彼の何が好きだったかと言われると、一言じゃどうにも表せなくて。
もちろん、歌が好き。歌声が好き。
でもそれはきっと、たくさんの人が思ってることで、分かりきってることな気もするから。
だから私は、私が大好きだった「彼のアイドルとしての在り方」を、書き残そうかなと思います。
“センター”というポジション
光黄くんは、今でこそ最古参として前で話すことが多くなって、「色々抱えながらも前で引っ張ってくれてるんだな」という風に見てとれるようになりました。
だけど虎次くん浦正くんがいた頃って、上から数えた方が早かったけどまだどこか“後輩”という感じで。
でもその頃から、もっと言うとデビュー当時から、なんでもない風に涼しい顔をして、グループの中心に居続けてた人でもあるんですよね。
加入してすぐにセンターに抜擢されたものの、「なんでお前がセンターなんだよ」と言われ、「こっちだって好きでセンターになったわけじゃないし」と思っていた光黄くん。
握手会の時、隣のメンバーと握手してる子の「あなたがセンターじゃないとやだ!」という言葉が聞こえてきて、振付師さんに「真ん中は嫌です」とお願いしようとも思った光黄くん。
でも結局彼は、最後の最後まで真ん中で、センターで、堂々とキラキラ輝いていました。
とあるラジオで光黄くんはこう話しています。「センターに立ってるってことは、この子が一番人気なのかな、とか、そういう風に見られるじゃないですか。だから、それなりの容姿というか、カッコよさとかを持っておかなきゃいけないと思うんですよね」と。
よく光黄くんはサラッとナルシストな発言を数多くしてきた人だと思うけれど、でもそれは、そう在るべきだと、在り続けなければならないと、自覚していた部分があるからなのかな、なんて勝手に思ったりもしています。
アイドルはいわば自分自身が“商品”なわけであって。それに対して自信を持って「いいものです」と言える、そのナルシストさが好きだなぁ、と、そう思います。
最初はきっと、その場所に立つのが重荷でしかなかったセンターというポジション。だけど次第に、「周りの人を納得させるカッコいいパフォーマンスをすればいいんだって思うようになって、そこからは強気になりました」と、インタビューでもそう語っています。
センターというポジションは、一見華々しくて憧れの場所、という感じもあるけれど、きっと彼にとってはそれだけじゃなくて。
だけど、それでも、この9年間ずっと最前線で、そして自分がその立場である自覚と覚悟を持って、その場所に立ち続けてくれたんだろうなと、好きだなぁと、そう思います。
追いつけない背中
そしてもう一つ。
光黄くんが卒業を控えてから何度となく言ってきた言葉があります。それは、
「これからも風男塾をよろしくお願いします」
どの雑誌でも、どのラジオでも、どの番組でも、自分の卒業の話を振られた時、必ずと言っていいほど毎回最後に光黄くんが残してきた言葉。
「自分は卒業するけど風男塾は続いていくので」そう話し、ひたすら次に繋げようとしてくれた。
「中野サンプラザをただの卒業公演にしたくない」「次の風男塾に繋がる大きなライブにしたい」これも何度となく見てきた、聞いてきた言葉な気がしています。
卒業発表の日の熱闘。あの時は全く理解が追いついていなかったし“サンプラザで卒業”という情報しかインプットされていなかったけれど、今改めて見たら、光黄くんこの時から言っていたんですね。
「最後の最後まで、これからも風男塾が飛躍するようなユニットにして、最高な場所にして、去っていきたいなと思うので」って。
単にその時口から出ただけの言葉じゃなく、本当にこの3ヶ月、必死に次に繋げようと、バトンを渡そうとしてきてくれたんだな、って。3ヶ月かけて、その言葉を本物にしてきてくれたんだなって。
11月9日以降、光黄くんはひたすら前を見続けていて、風男塾のこの先の未来を見据えていて、いい意味でも悪い意味でも、私は何度も本人から“卒業”という現実を突きつけられたような気がします。
だけど、それも優しさだったのかな、と。自分がいるうちに現実と向き合わせて、少しでも後悔のないように過ごさせてくれたのかなぁって。
そうやっていっぱい“卒業”という現実と向き合わせてもらった3ヶ月ではあったけれど、それでもやっぱり前を向き続ける光黄くんの背中には追いつけなくて。どうしてもまだ、後ろを振り返りたくなる時もあって。
「全てを出し切った」「やりきった」「寂しさはない」そう言ってのけちゃう強さが恨めしくもあり、それでいて、
大好きでした。
誰にならなれるってわけではないけれど、到底この人には及ばないな、って。一生追いつけないなって。
だから一生、誰にも追いつかれないで。
「やっぱりみんなには自分を見て元気になってもらいたいから」そう言って、ひたすらアイドルの明るい部分だけを見せ続けてくれたあなたが、すっごくすっごく大好きでした。芯が強くて、ずっとずっとキラキラし続けてくれたあなたが、誰よりもなによりも、大好きでした。
きっと最後のステージも、変わらず輝いているんだろうなと思います。
以上が、私が書き残したかった、“職業アイドル”な瀬斗光黄くんの姿で。
まだまだ書き足りないところもあるけれど、着地点を見失わないうちに終わろうと思います。
改めて、9年間本当に本当にお疲れ様でした。どうか最後のサンプラザが、幸せな思い出としてあなたの記憶に残りますように。
最後にもう一回言わせてください。
ずっとずっと、大好きです。
2019.2.10 幸せな記憶の隣